クラウドファンディングの達成率平均1,000%超!テクノゲートウェイの社長に成功のコツを聞いてみた。
突然ですが、皆さんは珪藻土バスマットをご存知でしょうか??
平たく説明すれば、珪藻という植物性プランクトンの化石が持つ吸水力を利用し、それを板状に固めたものをバスマットに利用した製品で、ご自宅で使っている方も多いかと思います。
しかし、このバスマットには弱点があり、「割れる」「床が傷つく」「吸水力が意外と無い」「アスベストが混入した製品がある(!)」等の大小のデメリットが言われていました。
そこで、テクノゲートウェイ早川社長はその全てをひっくり返し「柔らかくて」「吸水力が更に高く」「アスベスト混入の無い製品」という条件の珪藻土バスマットを実現させ、見事にヒット商品に。
孤軍奮闘される早川さんの発明商品はバスマットだけにとどまらず、傘の水滴問題や、アウトドアシーンでの地面からの底冷え対策など、多岐に渡る不便解消グッズを世に放ち、そのどれもがクラウドファンディングで高く評価され、開始から4年間で4,000万円以上もの支援が集まっています。
今回は、そんな”発明家”の早川さんにクラウドファンディングでヒットを飛ばし続けるための思考法に迫ります。
さて、早速ですがお話を聞くにあたり、テクノゲートウェイ社の所在地である千葉県木更津市にある「かずさインキュベーションセンター」にお邪魔してみたいと思います!
- かずさインキュベーションセンターに来たぞ!
- 早川さんのこれまでについて
- 「ラテラルシンキング」が発明の秘訣
- お客様と丁寧に対話を続けてアップデート
- お客様の「行動」の中に本当の声がある
- アイディアがあっても実現できるパッションがなければ意味がない
- 「ずっとぽかぽかシート」開発秘話
- 「折り畳み傘乾燥ケース」は自身のニーズから生まれた
- 傘の水滴をサッと拭き取れる「Casara」は細かな工夫の塊
- 早川さんと一緒にモノづくりをしたい方、募集中です!
- 「発明家に訊け」初回インタビューを終えて
かずさインキュベーションセンター、原野に現る
島村
丸の内から高速バスに揺られること1時間ほど、東京湾アクアラインを通過して大自然の広がる木更津に突如現れた研究施設に辿りつきました。ホラー映画なら確実にゾンビパニック発生のシチュエーションです。
島村
かずさインキュベーションセンターには、バイオテクノロジーの最先端の研究やエレクトロニクス分野の精密機器に関わる研究施設が入居しているそうです。…僕のようなド文系が入っても大丈夫な場所なんでしょうか?
島村
こんにちは~~…
早川
よくいらっしゃいましたね!テクノゲートウェイの早川です。
島村
あふぁっ…本日はどうぞよろしくお願いします!
..会議室に移動して、早川さんのこれまでについて聞いてみた
島村
クラウドファンディングを賑わす発明家としての早川さんに迫っていく前に、まずは早川さんのこれまでについてお伺いしてもよろしいでしょうか?
早川
大学では応用科学を選考していまして、その中でも有機合成というものを選択していました。正直言って大学生の時はあまり勉強しなかったんですよね。就職活動についても、バブル絶頂でしたので…堀場製作所だけを受けたんですけど、面接では当時やっていたラグビーの話をしただけで内定が出ました(笑)
島村
今の時代とはノリが違いますね…。
モノづくりで幅広い業界に関わった知見が今に生きている
早川
堀場製作所では、企画開発の部署に配属されました。例を挙げると、放射温度計っていうものを企画して販売したりという感じです。どの産業でも温度を測ることは必要なので、食品から医療、土木まで様々な業界の知識が付きました。
ほかにも色々やりましたが、鼓膜体温計ってご存知ですか?最初は病院向けの医療器具として製品化して、今では皆さんのご家庭にもありますよね。
島村
耳で測る体温計、うちにもあります。すげえ。
早川
色々なモノづくりの経験を経て、様々な業界の現場のノウハウがわかってきて、それが今もアイディアの源泉になっている気がしますね。
次なる舞台はインターネットバブル全盛期のベンチャー企業
早川
私が30歳前後の頃に、自分の実力を試したいなって思ってベンチャー企業で当時最先端だったポータルサイトを作っていました。とある企業と独占契約を結ぶことができたので結構お金が集まりました…当時はソフトバンクさんの会議室にA4の紙が一枚ペラって貼ってあって、それが今でこそ有名なヤフージャパンだったんですよ。
島村
そんな草創期のヤフージャパンを知ってるんですね(笑)
早川
他にも、夏休みの宿題に困る親御さんに向けたサイトってのも作ってまして、「なつしゅく」ってやつなんですけど、これがWBSに取り上げられたりして。またその後タイで事業をやったり、紆余曲折があって今に至ります。
島村
モノでもコトでも新しいアイディアを実現して世に問うていくことが抜群に上手いですよね..!そこには何かコツがあるんですか??
課題に対して正面突破はNG。360度見渡して横道や裏道を探す、ひねくれ道!
早川
私はいつも逆に考えるんですよね。今は珪藻土バスマットの開発をやっていますが、板状バスマットの課題が、割れるとか、硬いとかなので、逆に考えると、じゃあ最初から割れてればいいじゃんって(笑)元々粉にしておけばいいじゃんという話なんですよね。
島村
確かに…思いつきそうで思いつかないです。普通の人ってなんでこう考えられないんですかね??
早川
ひねくれてないからですね(笑)
島村
なるほど、ひねくれ度合いなんですね(笑)
早川
課題に対して、正面突破をしない。ちょっと横道ないかなとか、後ろ道ないかなとか360度全体から見渡していく習慣を付けると、突破口が見えたりするんですよ。
島村
物事を立体的に見ていくわけですね…勉強になります。
水平思考で、一気に最適解にジャンプ
早川
ひねくれた物の見方というのは、いわゆるラテラルシンキングという考え方です。直訳すると水平思考という意味になるんですが、さらに言い換えるとコロンブスの卵という言葉になります。
島村
コロンブスの卵って、一見誰でも思いつきそうなことも、最初に見つけるのは難しいという意味の言葉ですよね。
早川
はい。その対義語にあたるのが、ロジカルシンキングになります。論理的思考は、一つの目的に対して思考を展開するものですが、水平思考を使うと、目的に対する前提条件をバッと横に並べて、いきなり最適解を見つけるというようなイメージとなります。そういった思考で世の中の課題に対してアプローチしています。
島村
めちゃくちゃ勉強になります…。そうやってできたのがヒット作のやわらか珪藻土バスマットというわけですね。
早川
とは言え、皆さんのお声を聞きながら地道なアップデートを6回くらいやっています。今はかなり最終形に近いのかなと思っている一番の自信作になります。
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詳細を見るお客様と対話しながら製品を育てていく
島村
お客様からの意見は最初から重視していたんですか?
早川
そうですね。私自身、自信がないんですよね。独りよがりになるよりも皆さんに色々意見を聞いていきたいんです。ニーズに応じてスペックを変えることだったり、色とかもお客さんに喜んで頂けるようなものを揃えたいじゃないですか。
島村
テクノゲートウェイさんのクラウドファンディングサイト上でも、お客さんからの意見に全て丁寧に返信して、意見をドンドン取り入れている姿勢が印象的でした。
お客様の「行動を見る」ことで声にならない声が聞こえてくる
早川
お客さんによってはバーっと意見を言って頂ける方とそうじゃない方がいるじゃないですか。例えばバスマットの場合は毎日使っているとカバーの洗濯が必要になってくるので、スペアカバーって絶対欲しいですよね。どれくらいスペアカバーの申し込み率があるかによって、その製品がお客さんに受け入れられているかどうかが見えてきます。
島村
なるほど!
早川
クラウドファンディングをやってる時って、私ずっと不安なんですよ。まずはプロジェクト自体が成功するかどうか。プロジェクトが予算達成したら、今度は商品がお客さんに届くまでが不安なんです。届いてからもお客さんが満足してくれるかどうか不安で。ただ私が唯一ほっとするのはバスマットの場合であればスペアカバーの注文が入った時なんです。それってその人は声を出してないですけれども、一番わかりやすい製品支持の行動なんです。
島村
声だけでなく、行動を見る…真理な気がしました。こういった事にはやりながらご自分で気づかれていくんですか?
早川
そうですね。やっていると徐々にわかってきます。あと私、製造自体も自分でやってますから。
島村
製造もご自身でやってらっしゃるというのは、自ら工場に発注されているという事ですか?
早川
いや、自分で粉入れてますよ。
島村
まじですか!?自分で粉入れてたんですか!?
早川
そうですよ、今朝も粉を入れてました。注文が入った分を600個くらい作るんですけど、まだ150個くらいしかできてなくて。自分で作っていると、あーいっぱい作らなあかんけどほんとありがたいなーっていう事を体感できますね。エンドレスに粉入れてるので(笑)
アイディアがあっても実現できるパッションが無ければ意味がない
早川
実は、珪藻土バスマットの要となっているこういった粉を扱ってくれる製造会社というのはほとんどないんです。製品アイデアがあっても、作ってくれるところが無いからって諦めていたらそこで終わってたんですよ。仕方ないから世間体を無視して自分の庭で寒空の下粉まみれになって作って、、ご近所さんも何してんだこの人って思っていたでしょうね(笑)
島村
何だかんだでとても楽しそうです。こうやって執念のパワーで実現方法を考えて、ご自分で作っているからこそ、アスベスト混入問題等もなく品質管理に目が届くというわけですね。
早川
海外製の珪藻土バスマットって厳密には建築資材等で使われる「ケイ酸カルシウム板」を切ってバスマットのサイズにして売っているんですよね。安いんですけど、強度を出すためにアスベストを入れる必要がある。うちのバスマットは最初から粉になっているので、そもそも強度を出す必要もないので、入れる必要自体がないんですよ。
島村
隙が無い…。
やわらか珪藻土バスマット以外のヒット商品について
島村
こちらの無電源で地面からの底冷えを遮断できるアイテムもクラウドファンディングで目標に対して1,000%近くのお金が集まっていましたよね。このぽかぽかシートの開発秘話とかも是非お聞きしたいです!
早川
これも堀場製作所時代に温度計に携わっていたので温度の話、要するに熱がどうやって伝わるかの知見が生きている商品になります。断熱を考えると、最後は空気を抜くという発想にたどり着きます。真空魔法瓶がわかりやすいですね。それをクッションに使うわけにはいかないので、そこで最初に目を付けたのが真空断熱パネルのバキュームインスレーションパネルっていう中が真空の板なんですね。
ヒット作「ずっとぽかぽかシート」に至るまでの歩み
早川
まず一作目がこちらになります。薄いクッションなのですが、とても断熱性の高いものになっています。仕組みとしては、ケースの中に真空断熱パネルが入っていまして、これは見た通り硬い板なので、クッションで挟んであげることで座りやすくしています。
島村
座ってみた感じ、お尻に「板」を感じます(笑)
早川
そうなんですよ、お客様からも「断熱性も高く持ち運びにも便利だけれども、硬い」というお声を多数いただきました。そこで改善したものが現行モデルのこちらになります。
早川
こちらは、真空パックの中にシリカゲルを入れた袋が入っています。購入された方が、家庭用の掃除機をつかってパックの中を真空にしてもらうと、そこで初めて真空断熱の層が完成するという商品になっています。
島村
座ってみたところ、前回のような”板!”という感じの座り心地ではなく、しなやかで座りやすいです。
またしても発想の転換
早川
実はこのアップデート版の商品を考える上でも発想の転換がありまして。初代の硬いシートは、断熱性のために高い真空度を実現していましたが、こちらの改善版の真空度は減っています。しかし、厳密な真空にこだわることを早々にやめたことで、柔らかくするという別の道が見えてきたわけですね。
島村
それこそが物事を360度から眺める水平思考ってやつですね…。
早川
実際、僕も一発でこの回答にたどり着いてクラウドファンディングで人気を集めるなんてことは不可能なんですよね。まずは作って出してみて、皆さんの声を聴きながらアップデートしていくという地道なことをしているだけなんです。
アウトドアを皮切りに、使い方は自由に考えよう!
島村
何枚も繋げて使えるようですが、最大何枚繋げられるんですか?
早川
何枚でも、縦にも横にも無限に繋げられます。縦に4枚でしたら簡易ベッドとしてキャンプシーン等でも使えますし、8枚買っていただいた方は、車中泊用として車のシートに敷き詰めて使われているようです。そこはご利用者様の方で自由に考えていただければ嬉しいです。
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詳細を見る「折り畳み傘ケース」は自身の生活者視点から着想
早川
他のヒット作ですと、こちらの傘乾燥ケースになります。
島村
僕はいつも折り畳み傘を持ち歩いているんですが、使った後にバッグに入れるのが嫌なのでコンビニで何かを買ってビニール袋に入れていました…。
早川
折り畳み傘ってもともとケースが付いてたりするじゃないですか。でも傘を使った後にあれに戻しても水滴が染みたり漏れたりとかしますよね。しかもそのまま鞄に入れっぱなしで広げて乾燥させるのを忘れてしまったり。
島村
数日経ってから思い出して広げたら「臭っせ~!」ってなるやつですよね。
早川
僕はそれがとても嫌で。そこに入れてさえおけば勝手に傘が乾くケース欲しいなあって思った時に、よく考えたらうちって吸水性の高い珪藻土を扱ってたなあって(笑) 自分でつくれるじゃんって!
島村
ご自分の生活者視点から発見したアイディアだったんですね。傘って昔から全く変わらないものなのに、今までこういった傘ケースが無かったことが不思議に思えてきました…。
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詳細を見るこれまた1,216%を達成したヒット作の「Casara」について
早川
拭いたあとは先端に巻き付けることで、ぽたぽたと水滴が床に垂れることを防ぐことができます。クリップで本体に付けておくことで傘に付けたまま持ち運んでも紛失しないように気を配りました。
島村
今日も実は雨が降っていますが、駅までお迎えに来てくださった早川さんの車に乗る際にびしょびしょの傘を持ち込むことにかなり抵抗がありました…。
早川
発売してからわかったのは、まさに”車を傘で濡らしたくない”という理由で買う方が非常に多かったんですよ。なので、次回作としては、車に常備していただくような形で、濡れた傘を差し込んでおけばすぐに乾く袋なんてものを考えています。
島村
そう聞くと、なぜそれがこの世に無いんだという気がしてきます。そうやってお客様の行動から次回作のヒントが連鎖的に見つかっていくわけですね…。
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「発明家に訊け」のインタビューを終えて
島村
早川さんのモノづくりにかける熱量に触れて満身創痍の島村です。本企画は「発明家に訊け」というコンセプトでやってきましたが、現代の発明家は、どうやら試作品を慧眼によって生み出した後は、皆さんの意見を取り入れまくり、「発明家が僕らに聞いてくる」という進め方をしているということがわかりました。
これからもテクノゲートウェイさんは新しい発明品をどんどん世に放つようですので、本企画でも執念深く早川さんの動向を追っていきたいと思います。それではバスで帰ります…。ここまで読んでくださった読者の方もお疲れ様でした。
<取材=島村洋祐・大平葵 /編集・文・撮影=大平葵>
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